ミユンアンラベル 第2話。
生まれた日のお話の次は、「今日」を読むお話。
今を知る小さな地図を、ミユンと一緒に開きます。

1ページ目

うんのしまの、ふしぎな洞窟。
昨日は、生まれた日のお話でした。今日は、今日のお話。
今、この瞬間のリズムを、ミユンと一緒に読みに行きましょう。

2ページ目

ミユン「よく来たな。……べ、別に、待ってたわけじゃないわんっ」
「今日はな、『今日』を読むんだ」
「今日ってのは、ただカレンダーをめくっただけの、一日じゃないんだぞ、わんっ」

3ページ目

これが、「今」を知るための、小さな地図。
マヤの暦の地図です。
260の光の点の中に、今日の場所が、ひとつだけ、光っています。

4ページ目

ミユン「ほら、ここだ。今日の場所」
「オレのKINチャームと同じ仕組みだわんっ」
「チャームは、オレが生まれた日の場所。地図は、今日の場所。……分かったか? 分からなくても、ついて来い、わんっ」

5ページ目

今日にも、「太陽の紋章」があります。
生まれた日の紋章が、自分らしさの手がかりなら、今日の紋章は、今日の空気の手がかり。
今日は、どんな気持ちで過ごすと、心地いいのでしょう。

6ページ目

ミユン「紋章だけじゃ、半分だ」
「今日の『銀河の音』も見るんだわんっ」
「大きく跳ねる音の日もあれば、そっと整える音の日もある。……今日は、どっちだと思う?」

7ページ目

急いだほうがいい日もあれば、立ち止まったほうが、うまくいく日もあります。
それは、良い・悪いではありません。
ただ、その日のリズムが、違うだけなのです。

8ページ目

ミユン「勘違いするなよ」
「今日は、昨日の失敗の続きじゃないし、明日の心配の場所でもないんだ」
「今日は、今日だ。それが……けっこう、大事なことなんだわんっ」

9ページ目

今日は、13日間の流れ「ウェイブスペル」の中にもいます。
始まりの日なのか、真ん中の日なのか、まとめの日なのか。
今いる場所が分かると、気持ちが少し、落ち着きます。

10ページ目

ミユン「……あれはルミ。オレの相棒の、ネコだ」「いつも、ここで寝てる。起こすなよ」「べ、別に、心配してるわけじゃない。……毛糸、ほどくから見てるだけだ、わんっ」

11ページ目

ミユン「いいか。何度も言うがな」
「この小さな地図は、今日を決めつけるためのものじゃないんだ」
「今日を、どう過ごすかを考えるための、ヒントだ。それを忘れるな、わんっ」

12ページ目

地図を見たら、次は、自分に聞いてみましょう。
今、疲れていないか。今、うれしいことは何か。今、本当は、どうしたいか。
「今」を知るというのは、自分を知ることでもあるのです。

13ページ目

ミユン「で、結局どうするかは、きみが選ぶんだ」
「大きな決めごとなんて、いらないわんっ」
「今日は早く休む、とか。誰かにありがとうを言う、とか。……オレは、ビスケットをひとつにしておく。理屈じゃない、そういう日だ」

14ページ目

夕方になりました。
朝に見た今日の地図は、夕方になると、少し違って見えます。
同じ一日でも、朝の自分と、夕方の自分は、少し違う。それで、いいのです。

15ページ目

ミユン「今日の地図は、今日だけのものだ」
「明日になれば、また新しい場所が光る」
「……だから、今日の分は、ちゃんと閉じておくんだ。今日、ありがとう、ってな。べ、別に、センチメンタルなわけじゃないわんっ」

16ページ目

ミユン「次はな、13日間の流れの読み方を、もう少しだけ教えてやる」
「……まあ、来たければ、来い。待って……なくもない、わんっ」

次回『ミユンと、13日の小さな流れ』。
今日の次には、どんな流れが待っているのでしょう?
ミユンと一緒に、時間の地図をめぐる旅は、まだ続きます。